健康住宅ってホントに健康?

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健康住宅ってご存知ですか?ベニヤ板などを使わずに、無垢材と呼ばれる自然の木をふんだんに使用したり、ビニールなどを原材料にしたものを使わずに漆喰や珪藻土と呼ばれる土を塗ったり。このような自然素材を使ったり、自然エネルギーを利用して生活できる住宅は「健康住宅」と呼ばれ「ロハスな家」として雑誌やTVなどでも取り上げられ、お客様からの問い合わせも年々増えています。でも、なにが健康なのでしょうか。

確かに自然素材を使用した住宅は健康です。しかし、それをお客様に押付けるのは、まさに造り手側の自己満足ではないでしょうか。自然素材を使用した住宅は私も数多く手がけております。但し「本当の健康住宅の意味」をじっくりとお話させていただいてから。なぜなら自然素材は多少なりとも新建材と呼ばれる通常の材料よりも値段が高いです。それらをふんだんに使用するとなると、当然家の値段は上がります。家の値段が上がるということは、ほとんどのお客様が利用される「借入の金額」が上がります。そうなると「毎月の返済額」も比例して上がります。収入に十分な余裕がある方も、そうでない方も、将来のことは不安ですよね。それに自然素材はお手入れも通常の新建材に比べ、多少デリケートな面もあり、お掃除やお手入れの手間も考慮しなければなりません。

つまり、どんな素材にも長所と短所があり、自然素材で家を建てることが健康住宅ではなくて、本当に大切なのは建てたあとの数十年を健康に暮らせるかどうか、だと思います。家は健康素材で建てたけど、「毎月の返済が大変」「趣味もあきらめました」「お手入れが大変で疲れます」なんて健康住宅は本末転倒です。

住む人が楽しく幸せに暮らせてこそ「健康住宅」といえるのではないでしょうか。こういうお話をさせていただきますから、当社がお手伝いをさせていただいた健康住宅づくりはある意味「中途半端」なものが多いですね。例えば、リビングだけは床に無垢材を使用しました、とか、子供部屋の壁には漆喰を塗りました、とか。私の家なんて、健康素材を使ったのは子供部屋一室のみ!あ、でも天井はビニールクロスでした。予算の都合で(笑)。